5月に読んだ本

 

国をつくるという仕事

国をつくるという仕事

 

国をつくるという仕事/西水美恵子

世界銀行副総裁の本。

世界銀行のお仕事の進め方とか、実務の様子を知るっていうよりは、
開発途上国の偉い人に会ったり、草の根活動で現地の貧しい人々に会ったりした内容が大半 。

「ひもじい」って言葉がただの空腹ではなく、食べ物の栄養が低く、いくら食べても慢性的にカロリー不足である状態だというのは、この本を読むまで分からなかった。
分かってるつもりでも、それが自分のものになっていなかったというか。
世界銀行の実務の進め方をを知りたいって思うと、物足りない、違う、って感想になるかもしれないけれど、
自分の目の届かない貧しい国々、いい国悪い国の指導者、そういうことを知るとっかかりにはとてもいい本だと思いました。
元々雑誌のコラムだったようで、一つ一つが短く、電車内や休み時間にちょっと読むのに向いていました。

すごく面白かった。

 

楢山節考 (新潮文庫)

楢山節考 (新潮文庫)

 

楢山節考/深沢七郎

姥捨て山の話。
田舎独特の陰鬱な感じが最悪。
そういう話なんですけどね。

貧しいってこういうことなんだなって。
捨てる側、捨てられる側にも色々考えるんだよなって。

残念ながら無関係な話ではいられないのです。